金属表面処理剤
ホロクリンH―S 株式会社 北陸濾化 福井県鯖江市丸山町2丁目4-7 TEL 0778-51-7155
(1)
ホロクリンH-Sは、硝酸及びフッ化水素酸を含有する毒物ですので従来の王水系酸類の取扱いと同様、ゴーグル型保護眼鏡・酸性ガス用防毒マスク・ゴム前掛け・耐酸性ゴム手袋並びにゴム長靴等の保護具を着用し、処理液やガスが侵入しないように注意して作業を行って下さい。 特に通風の悪い所で使用する場合は、送風マスクや酸性ガス用防毒マスクを 必ず着用して下さい。 (2)容器のキャップを外す時は、ガスが吹く場合もあることを予想して、布等を キャップの上にかぶせてからキャップをゆるめて下さい。尚、水で希釈する 場合は、規定量の水にゆっくりと徐々に混入し、よく攪拌して下さい。 (3)処理中に銅・鉄・クロム等の異種金属が混入すると、鈍黒色に溶解し有害ガ ス(二酸化窒素ガス)が発生して極めて危険であると共に、液の老化も早め ますので異種金属の浸漬は絶対に避けて下さい。 (4)処理物の表面に油脂等の汚れが付着している場合は、処理面にムラ(処理面 の不均一)が出来ることがあります。又、液の老化も早めますので、処理前 に洗剤や有機溶剤等で除去した後、酸洗して下さい。 (5)浸漬槽には(3)項の状態が発生する恐れがあり、又、処理物との反応によ る有害ガスが発生しますので、必ず排気装置を設けて下さい。 (6)酸洗作業場は換気装置のある通風性の良い場所とし、安全シャワー・手洗い ・洗眼の設備をして下さい。又、事故発生時の対処マニュアル・吸収剤・消 石灰・PH試験紙等を常に用意しておいて下さい。 (7)浸漬槽には劇物の表示をすると共に、ほこり・雨水等が入らぬよう蓋をして おいて下さい。 (8)浸漬槽底部にスケール(沈殿物等)が溜まりましたら、ドレン弁等で排出す ることにより処理液寿命を長持ちさせる事が出来ます。 上に戻る (1)肝臓・肺及び気管支等に疾患を持つ人や風邪等で体調不良の時は、作業を避 けて下さい。 (2)作業に使用した保護具は、水洗後乾燥させて変質・劣化・穴開き・ヒビワレ 等がないか、又、防毒マスクの吸収缶の交換等をしなくても良いか、十分に 点検をして下さい。 (3)本来の目的以外の使用及び転用は、絶対に行わないで下さい。 (4)他の薬品との混合は大変危険ですので、絶対に行わないで下さい。 (5)毒物の強酸性の薬品ですので、直接及び間接的にも下水道・河川等に流れ ますと環境汚染につながりますので、絶対に流さないで下さい。 上に戻る (1)使用前・使用後及び回収した廃液は、いずれも屋内外を問わず、直射日光を 避け、高温にならない通気性の良い冷暗所で鍵を掛けて保管しておいて下さい。 (2)酸性薬品との接触において、危険性のある薬品(アルカリ性薬品等)とは同 一場所に保管しないで下さい。 ※原液(酸処理槽)及び回収槽内の異物(金属片、部品等)が混入されたまま ケミカルドラム缶やポリ容器に移し替えると、容器内で反応が行われる場合があります。必ず異物を濾袋等で濾し、ガスの発生がなくなったことを充分に確認した後、 移し替えて下さい。 上に戻る (1)処理効果のなくなった液(空容器も含む)は、産廃業者へ廃棄委託するか、 各都道府県(市)排出基準に適合するように処理を施した後、処分して下さ い。尚、作業時には必ず保護用具を着用して下さい。 *産廃業者へ委託される場合は、塩化ビニール・ポリエチレン製等の強硬な 容器(金属不可)に内容物を明記した後、廃棄・委託して下さい。尚、容 器に詰める場合は、熱が冷めてから栓をして下さい。 *自社で廃液を処理する場合は、中和処理時において発熱したり、沸騰した りする恐れがあり大変危険ですので、十分に注意して下さい。 *詳しい廃棄処理法や、作業上にご不明な点がある場合には当社にご相談下 さい。
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(1)薬品の付着及びガスの吸引時の応急処置
*眼に入った場合 直ちに流水で15分間以上完全に(不完全です と眼に障害を生ずるおそれがあります)洗眼し た後、速やかに眼科医の手当を受けて下さい。
*皮膚に付着した場合 直ちに多量の水で完全に(不完全ですと皮膚に 障害を生ずるおそれがあります)洗い流した後 速やかに医師の手当を受けて下さい。
*吸引した場合 直ちに被災者を空気の新鮮な場所に移し、衣類 を暖めて安静保温に努め、速やかに医師の手当 を受けて下さい。
*飲み込んだ場合 水で口内を洗浄して下さい。コップ2~3杯の 水か牛乳を与え(意識のない患者には何も与え ないで下さい。又、飲み込んだ物を無理に吐か せると粘膜等を悪化させてしまいます)速やか に医師の手当を受けて下さい。 上記いずれの場合も医師に当薬品の成分を伝えるか、ラベルに記載してあり ます成分を伝えて必ず手当を受けて下さい。又、万一の災害に備えて、事前 に病院の指定とその病院との打ち合わせをお勧めいたします。
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